「‥‥っはぁ‥」 大きく息切れしながら 私は辿り着きました。 空に向かって真っ直ぐに伸びた、 一本の桜の木は 散る寸前で、 弱い風が吹いても 花びらが舞い落ちていました。 ――‥ねぇ葉月、 あなたが私にくれた手紙 今から読むね‥‥――― 私は便せんを開きました。 .