「葉月っ!!!」 私はあなたの肩を揺らしました。 でもあなたが目を覚ますことはなくて‥ いつもなら 『わかったって!』 そう言って起きてくるのに あなたは何も言わず 少しも動かずに そこに眠っていました。 ―‥葉月、死んじゃったの? 次第に葉月の死が現実だという事を体が感じていました。 ―‥治してくるって言ったのに‥ また湖に行こうって言ったのに‥ 『小春ちゃん、あのね‥』 私は蒼井さんの言葉を振り払って 病室を飛び出しました。 .