龍華ー一人の華ー

コンコン。

と小さな音が聞こえた。


「準備できました。」


「おお。よし!!行くか!!」

「行くってどこに。」


「暴走しに。」



いやいや、私は、どうしたらいいんですか?
そう思っていたら



「お前は俺と車だ。」



とレイさんが言った。



「え!?私も行くの!?」


「うん。一人にして行けないしね?」



前みたいなことあったら困るし。
そう苦笑いしたハル。
あぁ、確かにな。



「乗れ。」



そう言ったレイさんに腕をひかれて後ろに座った。
シートはふかふかしていて、気持ちよかった。
しばらくして、



「出せ。」



とレイさんが言うと