｢俺は、ブラックドラゴンの副総長やってるカイです。｣


｢俺は、ブラックドラゴンの幹部やってるマキです。｣


｢はぁ…どうも。｣


｢で、こいつが俺の女のナナです。｣


｢あ…!初めまして!!｣


｢どうも。｣



ナナ…どこかで…。
あ…この子、ユースケの元カノ。



｢挨拶も済んだところで、今度の暴走の話でもしますか!!｣



そう言うとハルは、｢悪いけどモモちゃんとナナちゃんは下にいてね？｣
そう優しく言ってきた。
私は｢分かった。｣と言い立ち上がるとナナもついてきた。
ドアを開けるとたくさんの視線が集まった。
さっきよりも人が増えているのはきっとブラックドラゴンが来たから。
ブラックドラゴンは関東No.2。
それを傘下にしているJOKER。
ある意味凄いと思った。
下に降りるとナナが話しかけてきた。



｢あの…モモさん？｣


｢なに？｣


｢あの…モモさんはその、レイさんの彼女ですか？｣

｢…違うよ。｣


｢あ、そうなんですか。｣