「失礼します。」


「おう、来たか。」



綺麗な顔をした男の子三人と可愛い女の子一人。女の子はオズオズと中に入ってきた。



「おー、那奈ちゃんも連れてきたのか!」


「はい。よかったですか?」


「おー、いいよな?レイ?」


「…別に。」



相変わらず無愛想だな、とハルが笑ってた。
私はそんなやり取りをボーッと見ていると、ナナという女の子と目があった。不思議に思い、「ん?」と首を傾げると女の子は慌てて男の子の後ろに隠れてしまった。



「あのー、その人は?」



男の子の一人が私のことを指差して不思議そうな顔をしていた。
そりゃ、そうだ。
知らない女がいればそうなるよ。
私は妙に納得してしまった。



「あぁ、この子は高島 桃ちゃん。俺の後輩でケイタと一緒のクラスの子。」

「どうも初めまして。ブラックドラゴンの総長やってるシンです。」


「こちらこそ、初めまして。」



嘘だ。
こいつとは会ってる。
まだ「青龍」にいた時に…。こいつと…会ってる。