龍華ー一人の華ー

「ど…して…ハッハッハッ…。」



うまく息ができない。
苦しくなって教室のドアの前に倒れたとき、前からケイタが歩いてくるのが分かった。

助けて…。

そう言いたいのに声にならない。



「ハッハッハッ…。」



ヤバ、意識が…。
意識がなくなりそうなときケイタが私に気づき走ってきた。



「おい!!モモ!!おい!!」



あぁ…なんか苦しくなくなってきた。
そう思いうっすら瞳を開けると口に袋をあてられていた。



「おい!!しっかりしろ!!」

「ハ…ハッ…ケ…タ…。」


ケイタの名前を呼んだとこで意識が途絶えた。