新撰組(仮)

夕餉を配ろうとしたときに1人の隊士に呼ばれた。



「あの、つかぬ事をお聞きしますが」



「だからなんだ」



なんだか、隊士の目がキラキラしているような気がするけど・・・


気のせい?


・・・いや、気のせいじゃないね。



この部屋にいるすべての隊士の目がイキイキしてる・・・




「隊長の後ろにいる方は、新しい女中ですか!?」



後ろ?


あ、千春ちゃ、じゃなくて、千春のことか




「ああ。


 正式には明日からだが・・・」



そこまで言って、千春のほうを向いて自己紹介するように促す




「はじめまして。


 明日から、ここの女中を務めます、藤原千春です」



よろしくお願いします、といってペコリと頭を下げた。