でもなかなか千春ちゃんは首を縦に振らなくて、しばらく説得をして、けがをした隊士たちがいる部屋の前に来るころにやっと納得してくれた。
「みなさ~ん、入りますよー・・・」
持っていたお盆をいったん下に置き、襖を開けて中に入る。
中にいるみんなはずっと横になったままの人や起き上れるくらいになった人など様々。
「あ、山南さん。
いらしてたんですか?」
その中に山南さんの姿もあった。
「奏楽さんに千春さん。
ご苦労様です」
「山南さん、夕餉はもうよろしいんですか?」
「いえ、まだなんですが、みなさんの容態が気になりましてね」
なるほど、山南さんが「仏の山南」と呼ばれる意味が理解できた。
山南さんは隊士のことをよく考えてくれている。
それだから、隊士たちにも慕われているわけか・・・
土方さんとは、正反対・・・
「たいちょー!」
「なんだ」
「みなさ~ん、入りますよー・・・」
持っていたお盆をいったん下に置き、襖を開けて中に入る。
中にいるみんなはずっと横になったままの人や起き上れるくらいになった人など様々。
「あ、山南さん。
いらしてたんですか?」
その中に山南さんの姿もあった。
「奏楽さんに千春さん。
ご苦労様です」
「山南さん、夕餉はもうよろしいんですか?」
「いえ、まだなんですが、みなさんの容態が気になりましてね」
なるほど、山南さんが「仏の山南」と呼ばれる意味が理解できた。
山南さんは隊士のことをよく考えてくれている。
それだから、隊士たちにも慕われているわけか・・・
土方さんとは、正反対・・・
「たいちょー!」
「なんだ」


