新撰組(仮)

などとぎゃあぎゃあ騒ぎまくってうるさいったらありゃしない。



「あ、そうだ。
 宮部、ちょいこっちこい。」



追い出そうかと思ったが、ある案を思いつき自分の部下----11番隊隊士を呼んだ。



「え、俺ですか・・・?」


宮部はいかにも不安そうな表情をして近づいてきた。


私は小皿に味噌汁を少し盛り合わせ、宮部に渡した。


宮部は無言の私を見て、顔を青くさせ


「飲むんですか、俺が?」


と聞いてきた。

無言でうなずくと宮部は私と小皿を交互に見て


「隊長命令ですか?」

と、問うてきた。


もちろんだ、と頷こうとしたが間から声が割って入った。



「それ、おいしくないよ。

 宮部からも言ってよ。」


その沖田さんの余計な言葉のせいで宮部はもう泣きそうだ。


あぁ、私の中で、『いつも冷静沈着な宮部』という考えが崩れていく


宮部は私を不安そうに見上げ、首をこれでもかと左右に振る。


私はめんどくさいかったので、少々睨みつける感じで宮部を見た。



「隊長命令だ、従え」


それを聞いて宮部はさっと小皿を私の手から奪い、一気に飲み干した。


後ろからはこそこそと声が聞こえる。


「拷問だ、拷問。」

「さっき隊長の目に殺気が・・・」

「宮部、お前と過ごした時間は忘れない・・・
 楽しかったぜ!」

「次はだれが生贄に・・・」