新撰組(仮)

一通り指示を終わらせた後、こちらの様子を見ている近藤さんたちのほうへ向かった



「皆さんはご自分のお仕事のほうを優先してください。


 こちらは大丈夫ですので」



「悪いね、奏楽くん。

 じゃあ、頼むよ。」



「はい。お任せください」



近藤さんと土方さんが部屋に戻った後、山南さんは私のほうへきて



「実は奏楽さんの様子がおかしいって一番に気づいたのは土方くんなんですよ」


え、土方さん!?


意外な名前に驚いた。


目を見開くと山南さんは微笑みを返してくれた。



「自分が行ってもあなたに何もやってあげられないから、そういうのが得意そうな私に、奏楽さんを元気づけてほしいと頼まれたんですよ」



じゃあ、私はこれで。

そういって山南さんは戻っていった。


うわ、絶対、私、今、あほ面だ・・・。


でも、鬼の副長っていう想像があるから以外のなんのって。


でも、嬉しかった。


山南さんに私がここには必要だって言ってくれたこと、みんな私のことを心配してくれたこと、みんながものすごく温かい心の持ち主だってこと-------部下を大切にする上司を持てたこと。


その他にもいっぱい。



まだ、ここにきてあんまり日が立ってないけど


-------私、ここが大好きだ。