それから私が何も言わないので、3馬鹿は顔を上げれずにいた。


頭を下げたままで、3人だけの討論会がいつの間にか始まった。



「そろそろ、頭上げてもいいかな」


「平助、こういうのはな許してくれるまで頭下げてるもんだ」


「でも、何にも言われないけど?」


「・・・よし、平助お前、顔上げてみろ」


「えぇ!?

 新ぱっつあんそりゃないぜ!!

 左之さんが、許してくれるまで頭下げてろって言ってたじゃん!」


「確かに言ったな。

 だから、俺と左之は許されるまで頭下げてるぞ。

 でも、あまりにも長いからこっちも心配になってくるんだよ。

 だから、平助」


「いやいや、おかしくね!?

 話の流れ最後おかしくなったよね!?

 ちょ、新ぱっつあん!」


「大丈夫だ平助、様子見だ。様子見。」


「いや、左之さんもなんか言ってよ!」


「案ずるな平助。


 奏楽を信じろ」


「ちょ、左之さん!?」


結構長かった討論会にくすくす笑ってしまったら
3人とも首だけをもたげて顔を上げた。

不思議そうな顔して。