新撰組(仮)

「そうだったんですか・・・

 
 でも、言っちゃ悪いんですけどそれを怪我人に食べさせたら・・・」



想像してぞっとした。


でも、山南さんは動じず微笑をたたえたまま。



「それでも、一生懸命作った夕餉です。

 少なくとも死にはしないでしょう」



「いや、そういう問題ではなくてですね!?」


病状が悪化してしまうとか・・・!


「大丈夫です。


 ・・・奏楽さんはいつもおいしい料理を作ってくださいます。


 コツなどがあるのですか?」



「コツなんてないですよ。


 ただ、みんなに笑顔で食べてもらえるように想像するんです」



「想像?」



「はい、みんなが俺の作った料理を笑顔で食べているところです」



----そうすれば自然に手つきが丁寧に、かつ手際よくなるんですよね



そういうと山南さんは



「やっと、元気になりましたね」


「え?」


「いえ、いつもの奏楽さんらしい笑顔になったなと、思いまして。」


確かに語っているうちに楽しくなってきてたのは事実だけど・・・

やっぱ、きれいに笑顔ができてなかったか・・・