その様子を見て山南さんはくすくすと笑いだした。
「山南さん・・・?」
「ああ、すみません。
・・・奏楽さんが来る前まではそんなことあり得ませんでしたよ」
「はい?」
理解力の乏しい私が理解に困っていると、山南さんは
「幹部のみんなが協力して、夕餉をつくることです」と答えてくれた。
「でも、私が来る前も当番制で作ってたんですよね?」
「はい。
それでも、義務と思ってやる人のほうが断然多かったと思います。
けど、奏楽さんは何を想像しました?」
「え・・・」
何って・・・
幹部のみんなが全員であーでもない、こーでもないって騒ぎながら作っている様子?
「少なくとも、無言でやっているとは想像しなかったでしょう?」
「え、はい」
「そういうことが、前にはなかったんです。
たとえ、当番が作るのを忘れても誰も代わりにやろうとは思いませんでした。
忘れたら、さぼったら罰。
それを恐れて作る。そういう考えの人が多かったですね」
「山南さん・・・?」
「ああ、すみません。
・・・奏楽さんが来る前まではそんなことあり得ませんでしたよ」
「はい?」
理解力の乏しい私が理解に困っていると、山南さんは
「幹部のみんなが協力して、夕餉をつくることです」と答えてくれた。
「でも、私が来る前も当番制で作ってたんですよね?」
「はい。
それでも、義務と思ってやる人のほうが断然多かったと思います。
けど、奏楽さんは何を想像しました?」
「え・・・」
何って・・・
幹部のみんなが全員であーでもない、こーでもないって騒ぎながら作っている様子?
「少なくとも、無言でやっているとは想像しなかったでしょう?」
「え、はい」
「そういうことが、前にはなかったんです。
たとえ、当番が作るのを忘れても誰も代わりにやろうとは思いませんでした。
忘れたら、さぼったら罰。
それを恐れて作る。そういう考えの人が多かったですね」


