新撰組(仮)

どうして、こんなにも大変なのに会いに来てくれないんだろうって。



身内なら、助け合うのが普通じゃないのかなって思ってた。



それでも、叔父様は来てくれなかった。


会いに、助けに来てくれなかった。



それが、悲しかった。


心細かった。


その人は、本当に叔父様なのかなって思ってた。




「申し訳ありません。


 何も知らない私めが、軽率でした。

 
 どうか、お許しください」




久佐波は頭を下げた。



「いえ・・・」



久佐波は重く、口を開いた



「大変申しにくいのですが・・・」


「?」



「いえ、なんでもありません。



 そうですね、まずは、我が主について、ご説明いたしましょう」




久佐波は何かを言おうとしたがやめて、話題を変えた。


まだ、言う時ではない。


少なからず、傷を負っているとは思っていたがここまでとは・・・


予想外のことに久佐波も少なからず動揺していた。