新撰組(仮)

『迎え』?


え・・・?



「どういう、意味で、しょうか」



動揺を隠せないまま、奏楽は尋ねた



「あなた様は、公家の姫であらせられます。」



------姫


その言葉に、奏楽は大きく動揺した。




「あの、何かの間違いではございませんか」



間違いでしょ・・・?


わたしが、姫君だなんて。


ありえない。



しかし久佐波は首を横に振った




「いいえ、あなた様は由緒正しき蔵本家の直系の姫君でございます」




「嘘、ですよね・・・?


 ならば、なぜ、今まで私は、私達は・・・!!」



祖父が倒れても、叔父は何もしてくれなかった。


会いに来てくれなかった。



叔父がいるなんて、知らなかったのに・・・!!