新撰組(仮)

「もしかしたら、俺たちは・・・



 
 とんでもないものを受け入れちまったのかもしれねえ」




近藤は、土方がないを言っているのか理解できず、



ついに風邪でも引いてしまったのではないかと土方を心配した。




しかし、土方は本気のようで、不安からか


心なしか、瞳が揺れているような気がした。




トシがこんなふうになるなんて、一体何が?




土方が近藤の目の前で不安がることはない。




一番心配をかけたくない相手だからだ。




それは近藤もよくわかっていた。




トシは副長になってから、なんでも自分で背負い込むようになった。




だからこそ、こんな土方を近藤は心配した。




「大丈夫か?


 トシ。悩み事か??」