新撰組(仮)

「どうしてですか?」




さすがの久佐波もこれには少し驚いた。





「だれが、好きこのんで可愛い愛娘をあの男所帯に・・・」





「恭治様にお嬢様はいないはずでは?」





「あの子は、わが子同然だっ!!!」




「・・・そうでございましたね。申し訳ありません。




 しかし、それ以外にもっと良い案がおありで?」






すると、恭治は「うっ」と言葉に詰まった。




「私も護衛としてついていきますが・・・」






「分かった・・・。




 しかし、そのかわり、ぜっっっったいに、守りきるんだぞ!!!」




「御意・・・」



恭治の「娘への愛」に久佐波はあきれ果てた。