「昨晩の件は長州浪士だということが分かった」



「もしかしたら、長州が何かを企んでいるのかもしれない。


 みんな、警戒を怠らないように」


その言葉に全員が頷いた。



「今回のことで、かなりの負傷者が出た。


 その者達の回復をまつまで、8番隊、10番隊は活動を休み、


 平助は1番隊に、左之は2番隊に入ってくれ。」



「「了解」」



「そして、負傷者の回復を早くするためには、なんでも、
 栄養のある食事、清潔な部屋が好ましいらしい。


 ということで、今まででおいしいと評判の高かった
 

 奏楽くん!!」



「はいっ、なんでしょう??」


いきなり呼ばれたからびっくりした。



「食事は奏楽くんに任せようと思うが、いいかね?」


え、あの人数分を私が!?

毎日!?


心の内では嫌だったが近藤さんからの頼み。


しかも、あんな笑顔で言われたら断れない。