ああ、いつもの喧嘩が始まっちゃった・・・

この喧嘩けっこー長いんだよな・・・

すると、そこにまだ、あどけない声が聞こえた

「失礼します」

そういって入ってきたのは
平助さんとおんなじくらいの年のころの隊士だった

「山南副長が帰ってまいりました
 6番隊も一緒です」

「おお。一緒に帰ってきたか」

その知らせを聞いてにこにことわらう近藤さん。

「それでは出迎えに行かなくてはな・・・」

そういって近藤さんは立ちあがった

そして・・・

「こら、トシも、総司もいい加減やめなさい
 
 山南くんたちがかえってきた。
 出迎えに行くぞ」

その言葉でさっきまでの喧嘩が嘘のように静かになった



出迎えに行くと山南さんと、その後ろに隊士らしき人たちがいた。

「ただいま戻りました。」

「おお、お帰り、山南君。
 源さんたちも」

「ただいま戻りました、近藤さん」

そういって頭を下げたのは
山南さんの隣にいた年配の男性だった。

この人が源さんかな?

見るからに優しそう・・・

だけど、源さんの隣の・・・

「おや、この子は??」

近藤さんもその存在に気が付いて
声をかけた。

「ああ。この子は・・・」

「こんにちわ。
 藤原 千春と申します(フジワラ チハル)」