新撰組(仮)

すると、沖田さんは目をキラキラと輝かせて、
「原田さんのおごりですよ~」
といって、走っていった。


それはもう、凄まじい速さで。


「しゃあねえな。
 あ、お前らはもう屯所に戻っていいぞ。
 お疲れさん。
 紫水、付き合ってくれ」


といって、隊士の皆さんにに声をかけ原田さんは沖田さんを追いかけて行った。



「了解しました。 
 ではみなさん、お疲れ様でした。」



といって私もゆっくりではあるけど、
甘味処に向かった。


ゆっくり歩いて、町の人におじ様について聞いてみようかなと考える。

手始めに店の前にいる女の人にたずねた



「すみません」


「はい??」


うわっ、すっごい美人。

振り向いた女性はものすごく美人さんだった



「あの、蔵本 恭治さんって
 聞いたことないですか?」


「蔵本恭治はん、どすか?」


「はい。」


「さあ…
 聞いたことあらへんなあ」


「そうですか・・・」


「その恭治はんとは、どないな関係なん?」


「え、ああ、私の叔父にあたる人です。」


「叔父様どすか・・・
 早く見つかると良いどすなあ」



最後にニコリと微笑み、
女性は去っていった。



…情報なし、か。
くよくよしている暇もない。


私も甘味処に行くか。


のれんをくぐると甘味処の女将が出迎えてくれた。




「おいでやす~
 あら、これまた美形やねえ~」



甘味処の女将にそういわれ
「ははは・・・」と苦笑いしながら
沖田さんたちの所に急いだ。


「沖田さん・・・
 どんだけ食べれば気が済むんですか・・・」



沖田さんの横には高く積まれた
お皿の山があった


「何本食べたんですかこれ…」

「ふいはぁふひは」

「すいません。ちゃんと日本語をしゃべってください」