まあ、あと一日くらいで起きると思うけど・・・

かなり疲れてたっぽいから
目覚めても、あと、3日くらいは
休養を取ってもらって、万全な状態で
アレに望んでもらわないと。

ん?
アレって何?

自分で言っといてなんなんだけど・・・
アレって何のこと??

分からない。
どうしてそんなことを思ったのか、
分からない。
それが何を意味しているのか、分からない・・・



分からない、わからない、ワカラナイ・・・








"いいえ。あなたはわかってる。
 あなたは-------"





誰?
私の頭に語りかける、この声の正体はダレ?



「-------鳳!!」



はっとして、
私は張りつめていた糸が切れたかのように
顔を上げた。



「どうした?
 顔色が悪いようだが・・・」


「あ、いえ、大丈夫です。
 気にしないでください。」


上手く笑えただろうか。
無理に微笑んでから、心配そうに私の顔を除きこむ土方さんの眉間に皺が寄ったのを見て、うまく笑えなかったことを知る。



「……
 山南さんが江戸に隊士を募りに行っている間、
 お前には、1番隊で活動してもらう。」



「はい。わかりました。」



「よろしくね。紫水ちゃん」



「はい。こちらこそ」


え、なに、結局一番隊?!

…私、まだ、殺されたりしないよね…?


一抹の不安が胸を過ぎる。




でも、さっき、私の頭の中に流れてきた声は
一体・・・?




「よし!!
 じゃあ、今日は鳳君の歓迎会だ!!」
 

「やったー、酒だ酒!!
 左之!!お前も、付き合えよ!!」


「新八、あんまのみすぎんなよ」


「へっへー、久々の酒だあ!!」


「って、こりゃ聞こえてねえな・・・」


さっきの声が頭から離れなくて、
周りの皆が私の歓迎会で盛り上がっている中、私だけ、盛り上がれないでいた。




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