新撰組(仮)

「う、うるせえ!!



 餓鬼は黙ってろって言っただろうが!!」




そして、同じく浪士も刀を抜いた。


刀を抜けば、私が怖気ずくとでも思ったのだろうか。





何の態度も変えない私を見て、浪士はまたも声を上げた。




「が、餓鬼が突っ込んでくんじゃねえよ!



 痛い目あいてえのか!!!」





その言葉に、クスリと笑う。




「それは、コッチの台詞」




「んなっ!!!」




「何?


 餓鬼ごときに怖気ずいちゃった??



 情けないなあ。叔父さんたち、『大人』なんでしょ?」



「な、黙れ!!


 その口、きけなくしてやる!」



「あっ、馬鹿っ」