今更、私がみんなに何かを言えるわけでもないし。




それに、何かあったら千春がちゃんと説明してくれるはずだ。







そんなことを思っていても、私の足は屯所へと向かった。




屯所までもうすぐの所で、女子の悲鳴が聞こえた。





それにすぐさま反応し、悲鳴の聞こえた場所へ走った。







「や、やめてください…!!」



「あぁ?



 いいじゃねえかよ。

 ちょっくら俺らと遊んでくれれば済む話だ」



1人の女子を数人の浪士が囲んでいた。




(何事…?)




「さ、行くぞ」



そういって、女子は浪士に連れて行かれそうになる。




「いやっ、離して!!」