きっと、一人でゆっくり町に来れるのも今日で最後だろうと思い、色々と探索してみることにした。






そして、いつもは行こうと思わないところにまで足を延ばした。



そこはさっきのにぎやかさなど感じさせない、のどかで緑あふれるところだった。





高台に上って下を見れば、京の町を見渡せる。




そこで、刀を腰にさした浪士を数人見かけた。





そういえば…


確か、今は長州の動きが怪しい時。




不逞浪士が徘徊していてもおかしくはないか。



そんなことを思っていると、壬生浪士組で生活してきた日々を思い出した。





…みんなに挨拶、したほうが良いかな。





一応、置手紙は置いてきたけどあれはたぶん、千春しか見ていないし、いきなり私が姿を消しても驚いちゃうよね。





一応、挨拶くらいはしておこうかと思ったが、やめた。