「奏楽。



 今日は、お休みだ。ゆっくりしておいで」




「…はい?」





叔父様に言われたことが理解できなくて、目を点にした。



お休みって…

何の?




「明日はもう、天皇様の御前に行って、先見の巫女として認めてもらう。



 …今日は、明日のために備えてやりたいことをしなさい」






あぁ、そういう事か。


天皇様、その他に私のお披露目が済んだら私は自由じゃなくなってしまうから…



だから、今日ぐらいは自由にして良いと、そういう事か。




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と、いうわけで私は今、町に来ています。



相変わらず、京の町はにぎわってるな…