奏楽が、近藤からもらった半月弱という休みもあっというまで、あと3日もすれば休暇も終わる。







…まあ、それで私が屯所に帰れるかは別だけど。





屯所を出た日から、約半月が過ぎた。


その間、奏楽は天皇様の前に立っても恥ずかしくないように特訓した




それはもう、凄まじいもので。



あっという間に過ぎ去ってしまった。





(あの日から、半月たったのか…)




あの日とは、屯所を出た日-----つまり、土方と喧嘩をした日だ。





(結局、誤解されたままか…)





奏楽は部屋から出て、縁側に座って月を見上げた。





(別にいいか。



 どうせ、もう会えないわけだし。)