じっと、見つめ合う瞳。


暫くの間、2人の間は無言だった。




「…それが、お前の答えか。」


「…」


「分かった。」




最後、土方さんはすぐに目を逸らして去っていった。




そのあと、私はすぐに、部屋に戻った。




「ふっ、ひっく…」



今まで我慢していた分の涙を流した。





そんなことない。

土方さんのことが嫌いなわけじゃない。



でも、今あそこで泣きつかれたらそれこそ、土方さんに迷惑をかけてしまう。



…結局、土方さんは誤解をしたまま去ってしまった。




このままじゃあ誤解をされたまま、一生会えなくなってしまうかも。


それは嫌だ。


でも、でも…



変に期待させても、それはそれで帰ってこれなかったときに悲しい。


別に、土方さんは女の人に困ってるわけじゃないんだし。