新撰組(仮)

そこには、千春が佇んでいた。


不安げに見つめる目と、目が合う。




「どうしたの」



なるべく、優しげに問う。



「千春?」



何も返答がなく、不思議に思い顔を覗き込もうとした。



「奏楽様…


 行かないで下さいませ」



「なんで知って…?」



「久佐波様から聞きましたわ…


 私が、代わりに行きます。
 ですから…!!」



千春の必死の懇願を、肩に手をついて、やんわりと鎮める。




「ありがとう」




その言葉に、私は、嬉しくて笑顔でお礼を言った。




「奏楽様…」



その顔をみて千春は悲しそうな顔をした。



「もう、決意が固まってしまったのですね…」