新撰組(仮)

それを見て、ほっとしたのが半分。
悲しかったのが半分。



…でも、いいんだ。



無理に教えて、私が後悔するより、よっぽどマシだと思うから。




「そうか、叔父さんに会いに行くのか。



 ゆっくりしておいで。」



「はい。

 ありがとうございます」




嘘をついているのが申し訳なくて、私は、涙目にあった目を隠しがちに頭を下げた。




「では、これからのことを話そう。



 11番隊の隊士たちは、他の隊に振り分けるか、他の隊長を立てるか。


 どちらが良い?」



「そうですね…


 ちゃんとした、信頼できる隊長の元に置くのが安心なのですが…



 今は時間がありませんので…


 …宮部を臨時で隊長にしたいと思います」




「宮部君か。


 うむ、そうだな。

 彼なら私も賛成だ。」