新撰組(仮)

「それで、話とはなんだね?」



奏楽は今、部屋を移動しにこにこ笑顔の近藤と向い合せに座っていた。




「これから少しの間、休みを頂きたいのです」


「休みかね。


 そうか…なにか用事でも?」







用事っちゃ用事なんだけど…


『天皇様の御前に立つための所作諸々を特訓するためです』


なんて、口が裂けても言えない!!

そこで、私は笑ってごまかすことにした。






「えぇ、まあ。」



「相分かった。



 どれくらいの休暇が必要かい?」



「そうですね…


 半月弱、と言ったところでしょうか」



「半月弱か…


 今は長州の動きが怪しい時だが…


 用事ならば致し方あるまい。


 じゃあ、これからの-------」