新撰組(仮)

その言葉を聞いたが最後、私は目を覚ました。






「…叔父様?」


目を開けると、叔父様の顔が目に入った。



「すべてを、思い出すことができましたか?」


「…はい」



叔父様は、覗き込むようにしていた体勢をおこした。


それにつられ、わたしも布団に寝ていた体を起こした。



「…昔、何があったのかはある程度思い出せました。



 千春と、幼馴染だったということも。




 けれど、母様と父様のお顔を思い出すことができませんでした」



「そうですか…



 奏楽、少し君の両親の話をしようか。」



私はぱっと顔を上げた。


母様と父様の話…


すごい、気になる!!



そんな私の表情を見て、叔父様は少し微笑んだ。