新撰組(仮)

「お義父さんは、自分が奏楽の記憶を隠蔽したと言っていたが・・・


 それはどうやら違うようだね。」



叔父様にとってのお義父さんは、私にとっては祖父。


お爺ちゃんが、私の記憶を隠蔽?



叔父様は、私の額の前で、両手の手のひらを私に向けると声を低めて指示を出した。



「目を閉じて」



あ、この声・・・

どこかで聞いたことがあるような?



私は、そのまますぐに意識を手ばなした。


何かの暗示をかけられたかのように、意識は遠のき後ろに倒れた。














気が付いたときには、目の前が真っ暗だった。


そして、それと同時に頭が割れるかのような頭痛に襲われた。



「くっ・・・」



うめき声を上げた後に瞼に映る、穏やかな景色。



・・・ここは、花畑?