新撰組(仮)

奏楽said




私は叔父様からの許しを得て、部屋の中に足を踏み入れた。



近くで見れば見るほど叔父様の容姿は美しかった。



叔父様の近くまで来ても、礼儀作法を忘れて見とれてしまった。



そして同じく、叔父様も私をじっと見ていた。



やがて、叔父様のほうから口を開いた。




「きれいになったね、奏楽。


 ますます美しさに磨きがかかっているよ。」



こんなにも美しい容姿をした叔父に言われても嫌味かと思うが、いまの奏楽はその言葉が素直にうれしかった。



「まさに、姉さんの生き写しだ。」


その言葉に、今まで緩みっぱなしだった顔が引き締まるのを感じた。


それを察した叔父様は、目尻を下げて悲しそうな顔をした。



「久佐波たちから、どこまで聞かされたかな?」



どこまで?


久佐波さんから聞いた話の内容は衝撃的過ぎて、あまり覚えていない。


私が久佐波さんから聞いたので、印象に残っているのはただ一つだ。


声が震えそうになるのを我慢して、私は口を開いた。



「・・・私が、先見の巫女であるというところです」



叔父様は表情を変えずに「そうか」とだけ返した。