私か、数日前に見たあれは、本当だったんだ・・・



私、本当に・・・



心のどこかで、久佐波さんがいった「先見の巫女」は自分じゃないって信じてた。



けど、今回の件で、あたっちゃったしな・・・




「しかし、山南君が戻ってきても、そういうそぶりを見せてはいけないぞ。



 いいな?みんな」



その一言に、部屋にいる全員が頷いた。




次の日、山南さんたちがかえってきた。


山南さんの左腕には痛々しくも包帯が巻かれ、つるされていた




「大したことじゃないですよ。


 みなさん、気にせずに」



苦笑いを浮かべながらそういった。



山南さんは、私たちに顔を見せた後すぐに自室に戻っていった。




やっぱり、ただ聞いていただけより、実際にみると苦しい。



きっと、山南さんはこれから私たちと一緒にいるときだって嫌な思いを抱えてるんだろうな・・・



今まで戦ってきた仲間たちとの「壁」



それが、私たちには襲いかかってくる。


どうすれば、一体、どうすればよいのだろう・・・?