新撰組(仮)

「この前はごめんね。


 せっかく夕餉を運ぶのを手伝ってくれてたのに、怖い思いさせちゃって・・・」



自分で言っておきながら、情けなくなってさらに落ち込んだ。


千春は焦ったように首を横に振った。



「いえ、そんな!!


 だいじょうぶですわ。



 あの後、齋藤さん達に助けていただいて・・・」



そういう千春の頬がすこし赤かった。



「そう・・・


 齋藤さん、ありがとうございました」



私は、襖の陰に隠れている齋藤さんに向かってお礼を述べた。



その行動に千春は、目を丸くしている。



すっと、襖に影がうつって齋藤さんが現れた。



相変わらず無表情の齋藤さんにニコリと笑いかけた。




「先日は助かりました。


 千春を助けていただいて・・・


 ありがとうございました」




齋藤さんは、喜ぶ様子もなく口を開いた。