新撰組(仮)

山南さんが、怪我をする場面なんて見たくもない。


しかも、山南さんと親しげだったあの女性とだって、面識はなかったはずだ。


それなのに、頭の中にはいってくるわけがない。



-------声。


私があの場面を見始めたのは、目を閉じたから。



そして私が目を閉じたのは、声が聞こえたから。




あの声は一体??



昔も問いかけた質問を、また頭の中でつぶやいた瞬間、苦しくて立っていられるのもつらくて、座り込もうとしたら、ぐっと腰を引かれて、言葉に詰まった。




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土方side



山南さんと、他の幹部らの背中を見送り、部屋の襖を閉め、俺も大広間に戻ろうとしたとき、斜め前にいた水野が倒れた。




とっさに体を支え、顔を覗き込んでみると、顔が真っ青だった。




俺の腕に寄りかかりながら瞼を閉じると、だんだんにうなされ始めて、額にも汗がにじみ出ていた。




・・・一体、何にうなされているんだ、こいつは。



そう思った次の瞬間、勢いよく目を開けた。




しかし、さっきよりも顔色がわるくなり、呼吸も荒い。