少し気まずい空気を破るようにチャイムが鳴る 私は教室に帰ろうとして廊下に出た 廊下に出た私に卓がもう一度言う 「付き合ってよ」 私はなにも言えなかった。 卓はうざくて、しつこいから嫌い そう思ってるはずなのに 熱くなる頬と少し早くてうるさい心臓に 自分が嫌になりそうだった。 私は自分に言い聞かせた。 “もう本気の恋はしないって決めた” “信じたらダメ、傷付くのは女なんだから” その後の私はどこか上の空だった。