「よし、こんなもんでいいよなっ。」

「うん。」

カゴの中には、朝までは十分持つであろう、お酒とお菓子が入っている。

やっぱり全部の荷物を駿が持ってくれた。


「重たくない?」
ちょっと心配で聞いてみる。

「全然平気。」

「ふ~ん。やっぱり男は力あるね。」

「そっかぁ?普通だろ。」

「なんかスポーツとかやってた?」

「あ~ずっと野球。」

「へ~。やっぱり坊主?」
想像してちょっと笑う。

「まぁ、昔はね。」


「じゃあ…彼女いる?」

「はぁ?なんだ急に。」

「いや、ただなんとなく聞いてみただけ。」

「さっきから思ってたけど、お前ってずけずけ言うタイプだね。」
笑いながら言われてしまった。



確かに。
思ったことをすぐ口に出してしまう。
私の悪い点かも。
でも…なかなか直せるものでもなかった。