前回の毒で学習したらしい。 パーシバルはその後も浴場内をぐるりと見回し、怪しげなものも監視カメラも無いことを確認すると、アネリの元へ戻って来た。 「危険物はありません。 どうぞごゆっくり入浴なさって下さいませ。」 パーシバルが言うのだから本当に問題はないのだろう。 だがアネリはまだ少し不安げに彼を見上げている。 アネリの不安を察したパーシバルは、 「私はここにおりますからね。」 優しく囁いた。 そうすると、不思議とアネリは安心感で満たされるのだった。