マイティガード



理解できないことが続く男のために、アネリはひとつひとつ説明を始めた。



「ごめんなさいね。ちょっとしたテストのつもりだったの。

パーシバルには死んだふりをしてもらって、後に残ったあたしをあなたは殺せるかどうか。」


つまりパーシバルが何もできず倒れたのも、アネリが急に泣き出したのもすべて演技だったということ。



「結局あなたは、あたしを殺すのを躊躇った。
だから今こういう状況になってるのよ。助かったわね。

でももし躊躇わないで引き金を引くようなら、その直前にパーシバルがあなたを殺すはずだったわ。」


「…私は今すぐにでもこいつを殺してしまいたいのですが。」


「我慢してよパーシバル。」