「ありがとうパーシバル。 このお菓子……パイン飴?って食べにくいのね。知らなかった。」 「出店(でみせ)の食品は手早く作られているので、溶けるのも早いものですよ。 はい、拭い終わりました。」 ハンカチが離されたあとには、もとの可愛らしいアネリの顔が現れた。 世間知らずそうな少女と、やたら恭しい青年のコンビを端から不思議そうに見つめていたが、乗降係はふと自分の仕事を思い出す。 「…んじゃあ、まぁ、お二人さん。観覧車乗っていきなよ。」