マイティガード



「…っ、パパ…!
うん、元気よ!とっても!」


その瞬間、アネリは大輪の花が咲いたような可憐な笑顔を見せた。

傍らのパーシバルが、その眩しさに思わずよろめく。


《そうか、良かった。
…悪いがまだ仕事が立て込んでいる。5分で話を済ませてほしいんだ。できるかい?》


「ええ!余計な時間は取らせないからね…!」


アネリはひとまず深呼吸をし、気持ちを落ち着ける。

後ろに立つトレイシー警部に目を向け、頭の中で用件を整理してから、


「パパ、あたしこの6日で殺人犯を二人捕まえたわ。
一人はデボンさん。もう一人はマドックっていう刑事よ。」


《ああ、聞いたよ。よくやったね。》


嬉しさで言葉が続かなくなりそうだ。

けれどなんとか理性を保つ。