空気が、時間が、止まったのではと錯覚した。 マドックはまず自分の耳を疑う。 ―――馬鹿な…。 その耳でとらえた声が信じられなかったのだ。 なぜならそれは、 その“幼い”声の主は、 「いいえ、順序が狂ったどころじゃない。 そういえば四日目は誰一人死ななかったわね。」 今さっき自分が撃ち殺したはずなのに、横たえていた体を起こしながら不敵に微笑む、 アネリだったのだから。