これには、男も驚いた。 「な……………。」 さっきまで散々歯に衣着せずに自分を挑発してきたくせに、 散々、余裕を振り撒いていたくせに、 アネリがあっさりと命乞いを始めたのだから。 「…やめて!あたしなんにも悪くないよっ…!お願いだから殺さないで…!!」 その場に膝から崩れ落ち、顔を覆い隠して泣きわめく。 年相応の子供らしく。 「今更何言おうが遅いんだよ! そんな命乞いしたところでおれはお前を…………っ」