ここで、監視室で見た厨房の監視カメラの映像がフラッシュバックする。
料理番が料理の仕込みをしている最中に停電が起こり、復旧した時にはボウガンで殺害されていた。
マドックはもうわずかな笑みも浮かべてはいない。
「…ボウガンはレンジのツマミを回すと発射される仕掛けになっていた…。
私は警告しておいたんです。
“万が一の危険を考えて、私が良いと言うまでなるべく火は使うな”と。
…だが彼はレンジのツマミを回しました。
…真っ暗な停電の中“明かり”が欲しかったからです…!」
つまり、
料理番は本当なら“二日目”の犠牲者になるはずだった。
しかし想定外の停電のせいで彼の死は早まり、結果的にドリーの遺体よりも早く発見されてしまった。
感電死のドリーと、射殺の料理番の順序が、人知れず逆になっていたのだ。



