マイティガード



けれど、ここでマドックが少しだけ真顔に戻った。

料理番の殺害。メイドの殺害。ここまでは、彼のシナリオ通りだった。だが………、



「貴女は言いましたよね。
“一日目の停電は犯人の意図ではなく偶然起こったことで、本来なら順序は逆だった”……。

…そうです。その通りだったんです。」


―――漏電火災などの危険を減らすために、発電機はそういった自動停止の機能を備えているはずです。―――


それは昨日パーシバルがハッキリと言っていた。


「本当はメイドが死んだのは二日目じゃない。
“一日目の日付が変わる直前”です。

ですがバスタブに投げ込まれた装置の放電を感知した発電装置は機能を停止した。
……結果、停電が起こった。」


これが最初の、有り得ないと思われていた停電。
そして、予備電源によってすぐに復旧した停電だ。