アネリの耳に届いているわけもないのに、マドックは構わず言葉を続ける。
「何はともあれ、これで私の目的は達成されたので、ここまでくじけず頑張った貴女のために真相を教えてあげますよ。
…ええ、見ての通り、五日間の殺人予告の実行犯は私です。
料理番も中年のメイドもオドワイヤー医師もパーシバルさんも、…そして貴女も、私が殺しました。」
ところがマドックの言葉には少しだけ嘘があった。
「…いや、違うな。
殺人の半分は私じゃない。共犯者がやってくれたんです。」
そこでタイミング良く携帯電話が鳴った。
マドックは焦ることも切ることもせず、落ち着いた様子で電話に出た。
相手は………、



