弾はバネッサの右すねに命中した。
一瞬体勢を崩す。
が、また持ち直し接近してくる。
「っ!!」
今度は左すねを狙って撃った。
激しい銃声と共にバネッサのすねから血が噴き出す。
「アァァ…ヅ…!!」
うめき声を上げながら、バネッサはとうとうその場に倒れてしまった。
両脚を撃たれてはマドックに近づくこともできない。
目をぐるぐると動かしてマドックを見てから、倒れてしまったアネリに向けて、
「…お嬢、様ァァ……!!」
バネッサは、なすすべなくその場に伏すだけの自分を、
主人を護れない自分を、大いに恥じた。



