マイティガード




「な、なんのつもりですか…っ!?」


冗談だと思いたい。
だが状況が状況であり、パーシバルがふざけるわけもない。

マドック刑事の叫びも、アネリの呼吸を取り戻すには至らなかった。


パーシバルは少しも力を弱めることなく、暗闇に浮かび上がる二人の姿を目に映して、



「………っ!」


――バンッ!


アネリを抱え、突然ドアに強く体当たりした。


かけておいた鍵を開ける手間を省いたのだ。


「…待て…ッ!」


誰の目から見ても、その荒っぽい行動は逃亡のためと思われた。



……だが、