暗闇という異常事態に陥っても、流石は警護というべきか。 「失礼致します、お嬢様。 決して私から離れないで下さいませ。」 最も近い場所にいたパーシバルが、一番先にアネリの肩を抱きしめ安全を確保。 それに続いて、 「アネリお嬢様、その場を動かないで下さいましね。」 「…アネリさん! 注意して下さいっ!」 バネッサとマドック刑事も、よく通る声で注意を促す。 アネリは返事をする代わりに、パーシバルの腕の中で強く頷いた。